質屋の「買取」と「質入れ(質預かり)」はどっちがいい?違いとメリット・デメリットを解説
2025.08.12 (火)
「どういうときに質入れを利用する?」
「高く売るには買取と質入れ(質預かり)、どちらがいい?」
質屋の「買取」と「質入れ」にはそれぞれ異なる特徴があり、目的に応じて選ぶことが大切です。
この記事では、買取と質入れの違いやメリット・デメリット、おすすめする人を解説します。
質屋の「買取」と「質入れ(質預かり)」はどっちがいい?
質屋における「買取」と「質入れ(質預かり)」には以下のような違いがあります。
買取
目的 商品を売却して資金を得る
利用期間 取引成立時点で終了
商品の返却 不可(取引成立すると商品は戻らない)
費用 なし
金額の設定 商品の市場価値に基づいて決定
取引の利便性 迅速に現金化が可能
質入れ(質預かり)
目的 商品を担保にして一時的にお金を借りる
利用期間 預かり期限まで(通常3ヶ月、延長可)
商品の返却 元金と質料(利息)のお支払いを頂ければ、お手元に戻る
費用 質料(利息)が発生する
金額の設定 商品の市場価値と借入希望額に基づいて決定
取引の利便性 一時的な資金調達に適している
「買取」「質入れ(質預かり)」にはメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えません。
目的に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。
「買取」とはお品物を売却すること
「買取」とは、お品物を質屋に売却するシステムです。「買取」されたお品物は、お手元に戻りません。
手放しても問題ない場合、「買取」が適しています。
また、お品物やお店の方針にもよりますが、「買取」の査定額は「質入れ」よりも若干高くなることがあります。
「質入れ(質預かり)」とはお客様のお品物を担保にお金を借りること
「質入れ(質預かり)」とは、お品物を質屋に預け、それを担保にその物に見合った金額のお金を借りる方法です。
借りた元金と質料(利息)を一定期間内に返済すれば、預けたお品物がお手元に戻ります。
一定期間内に「元金+質料」の返済ができない場合、「質流れ」となりお品物の所有権が質屋に移ります。
この場合、お品物はお手元に戻りませんが、質料だけお支払い頂ければ期限の延長が可能です。
「質入れ(質預かり)」は、お品物を手放したくないけれど、一時的に資金が必要な場合に便利な方法です。
質屋での「買取」のメリット・デメリット
「買取」のメリット
「買取」のメリットは以下の通りです。
・質料(利息)が不要
・査定額が「質入れ」より若干高くなる(品物やお店にもよります)
・繰り返しの利用が簡単
・早く現金化できる
「買取」は「質入れ」と異なり、質料(利息)を支払う必要がなく、一度の手続きで完結します。
また、査定額が「質入れ」より若干高くなることがあります。
「買取」のデメリット
「買取」のデメリットは以下の通りです。
・品物がお手元に戻らない
・再度購入が必要(売却したお品物が必要になった場合)
・思い出の品が失われる
「買取」はお品物がお手元に戻らないため、思い出の品や貴重な物であれば、「質入れ」をご検討
いただければと思います。
質屋における「質入れ」のメリット・デメリット
「質入れ」のメリット
「質入れ」のメリットは以下の通りです。
・お品物を手放さずに済む
・資金調達が迅速
・お品物がお手元に戻る(元金+質料(利息)をお支払いいただいた場合)
・金融機関による審査が不要
・質預かり期限を延長できる
「質入れ」では、お品物を手放さずに資金調達ができ、返済するとお手元に戻ります。
また、審査不要で迅速に資金を得られる点や、品物の価値に見合っていれば低額から高額の借り入れが可能です。
さらに、質預かり期限(3ヶ月)を延長することもできます。
物を売らずに一時的に資金を調達したい場合に活用しましょう。
「質入れ」のデメリット
「質入れ」のデメリットは以下の通りです。
・質料(利息)がかかる
・質預かり期限がある
・返済できない場合、品物が質流れになる
・借入金額は品物の価値に制限される
「質入れ」は「買取」と異なり、借入金を得るためにお品物を担保にしますが、
質預かり期限があり、質料(利息)もかかります。
期限までに返済できない場合、お品物が質流れとなり、手放すことになります。
そのため、お品物を手元に戻すことを前提で、一時的に資金を得たい場合に適しています。
「買取」をおすすめする方
「買取」は、急いで現金を手に入れたい方や、不要になった品物を処分したい方に適しています。
使わなくなった宝石やブランド品、家電製品などが手元にある場合、それらを買取に出すことで手軽に現金化できます。
質屋の査定士が適切に査定を行うため、安心して利用できます。
「質入れ」をおすすめする方
「質入れ」は、大切な品物を手放さずに一時的に資金を調達したい方に適しています。
例えば、高価な時計や宝石、ブランドバッグなど、手放したくないけれど、今すぐ資金が必要な場合は「質入れ」が適しています。
質入れでは、品物を担保にしてお金を借ります。
しかし、一定期間内に元金と質料をお支払いいただければ、お品物は返却されます。
そのため、品物を大切にしている方にとって、手放さずに資金を得られる安心な方法です。
売却目的に応じて「買取」か「質入れ」を選びましょう
質屋での「買取」と「質入れ」は、目的に応じて選びましょう。
すぐに資金が必要で、商品を手放しても問題ない場合は「買取」が最適です。
一方、大切なお品物を手放したくないけれど、一時的に資金が必要な場合は「質入れ」が有効です。
どちらもメリット・デメリットがあるので、ご自身の状況に合わせて選択していただければと思います。
信頼できる質屋を選ぶことで、安心して取引ができます。