金を売却する際の9つの注意点を解説
2025.07.28 (月)
「金を売りたいけど、高く売るにはどうしたらいい?」
「金を売るときに必要なものや手順を知りたい」
金の売却は慎重に行わないと損をすることがあるため、注意が必要です。
本記事では、金を売る際の9つの注意点等、
あくまで一般的な事柄を簡単にご紹介します。
金を売却する際の9つの注意点
① 金の市場価格を確認する
金を売る前に市場価格を確認しましょう。
金の価格は日々変動し、売却のタイミングによって価格が変わります。
インターネットなどで、直近の価格を把握しましょう。
相場が上がる理由として、経済不安やインフレによる「安全資産」としての需要の高まりが考えられます。
相場が下がる要因として、経済成長や金利の上昇が挙げられます。
金のチャートを確認し、過去数年や10年のスパンで高値か安値かを判断し、売却を決めましょう。
② 金の重さを確認する
金を売るときは、重量によって売却価格が変わるため、正確な重量の確認が必要です。
自宅で重量を計るときは、0.1g単位で計測できるキッチンスケールを使うと良いでしょう。
ただし、自宅で測定した重量と買取業者での測定には機械の誤差による多少の差が出ることもあります。
買取業者での測定結果が異なる場合は、その理由を確認し、納得した上で取引を進めましょう。
③ 金の純度を確認する
金を売却するときは、まず金の純度を確認しましょう。
金の純度は「カラット(K)」で表され、金の含有量のことです。
以下に示すように、純度によって金の価値は大きく異なります。
名称 | 金の含有量 |
K24(24金、純金) | 99.99% |
K22(22金) | 91.7% |
K18(18金) | 75% |
K14(14金) | 58.5% |
K10(10金) | 42% |
このように、K24は純金で、K10は金の含有量が低く、価値が異なります。
また、金製品には「金メッキ(GP)」や「金張り(GFなど)」の表記もあります。
「金メッキ」は、金が表面に薄く塗られているだけで、内部には金が含まれていないものを指します。
また、「金張り(GF: ゴールドフィルド)」は、ベースメタルに金を圧着させたものです。
「金メッキ(GP)」、「金張り(GFなど)」ともに金としての価値は低いので、お買取りをできない場合が多くなっています。
④ 売却のタイミングを検討する
金を売るタイミングは、金相場だけでなく為替相場も考慮しましょう。
金の価格は国際市場で主に米ドルで取引されるため、為替相場の影響を強く受けます。
金相場と為替相場には、次のような関連があります。
- 円安:金の売却価格が上がる
- 円高:金の売却価格が下がる
例えば、円安になると日本国内での金の価格は上昇しやすくなるため、このタイミングで売却を検討すると、より高い価格で売却できる可能性もあるでしょう。
一方、円高の時期には金価格が下がる可能性があるため、売却のタイミングを慎重に見極めるべきです。
金相場の動きだけでなく、為替相場の変動にも注目しながら売却時期を選ぶと、より有利に金を売却できます。
⑤ 買取業者を比較する
買取業者によって金の買取価格が異なるため、以下のポイントを比較・検討して 、事前に確認しておきましょう。
- 買取価格
- 手数料の有無
- 査定方法
- 業者の信頼性
- 支払い方法とタイミング
- サービスの質
それぞれ順番に解説します。
買取価格
金を売るとき、最も重要な比較ポイントは買取価格です。
同じ重量や純度の金でも、業者ごとに提示される価格が異なる場合があります。
複数の店舗に買取金額を確認してみるといいでしょう。
手数料の有無
一部の買取業者では、手数料が発生する場合があります。
業者によって異なるため、事前に確認しましょう。
査定方法
査定方法も業者選びの重要なポイントです。
店頭査定、郵送査定、出張査定の3つの方法があります。(当店では出張査定は行っておりません)
それぞれにメリットとデメリットがありますので、自分の都合や信頼度に応じて、最適な方法に対応している業者を選びましょう。
業者の信頼性
金の買取業者には、信頼性が重要です。
SNSやGoogleマップなどで評判や口コミをチェックし、長年の実績があるかどうかを確認し、安心して取引できる業者を選びましょう。
また、電話での受け答えの良し悪し、古物商許可証を持っているかどうかも信頼性の判断基準となります。
支払い方法とタイミング
金を売却した後の支払い方法やタイミングも比較のポイントです。
現金での即日支払い、銀行振込での後日支払いなど、業者によって対応が異なります。
自分の都合に合った支払い方法に対応した業者を選ぶと良いでしょう。
顧客サービスの質
業者が提供する顧客サービスの質も重要な比較項目です。
例えば、質問に対する対応の速さや丁寧さ、取引に関する情報の充実度などが該当します。
⑥ 本人確認書類を用意する
金を売るには、本人確認書類が必要です。
本人確認に使える主な書類は以下の通り。
- 運転免許証
- 健康保険証
- 住民基本台帳カード
- マイナンバーカード
- 住民票
- パスポート(2020年2月3日以前発行のもの)
- 在留カードなど
これらの書類の中から、指定されたものを用意しましょう。
⑦ 手数料と税金を確認する
金を売却するときは、手数料と税金を確認することが重要です。
手数料は買取業者によって異なり、売却金額から差し引かれることがあります。
また、金を売却したときに得られる利益(譲渡益)は、年間50万円を超えると、課税の対象となります。
金地金を売却したときの所得は、原則として譲渡所得として扱われ、給与所得など他の所得と合わせて総合課税の対象となります。
譲渡益は以下の計算式で求められます。
利益(譲渡益)= 売却金額 -(購入代金 + 売却経費)
所有期間によって税率が異なるため、詳細は税理士に確認することをお勧めします。
⑧ 買取方法(店頭買取、郵送買取、出張買取)
買取方法には、店頭買取、郵送買取、出張買取の3つの選択肢があります。
店頭買取
店舗で直接対面査定を行う方法です。
査定過程を確認できるため、安心して取引できます。
郵送買取
金を郵送し、買取業者が受け取った後に査定を行う方法です。
手軽に利用でき、自宅から出る必要がないため、忙しい方には便利です。
ただし、郵送時のリスクに備え、保険を確認することが大切です。
出張買取
業者が自宅や指定の場所に訪問して査定を行う方法です。
大量の金を売却する場合や、店舗が遠方にある場合に便利でしょう。
査定の様子を直接確認できる点も安心材料となります。
それぞれの買取方法にはメリットとデメリットがあるので、自分の状況やニーズに合った方法を選ぶことが大切です。
⑨ 査定結果を書面で確認する
査定結果は、口頭だけでなく書面で必ず確認しましょう。
書面にしておくことで、後から確認しやすく、トラブルを防げます。
ただし、金価格は毎日変動するので後日来店の場合、査定結果は変わります。
金の種類別の売却金額の違い
金の売却金額は、金の種類によって大きく異なります。
以下に、代表的な金の種類ごとの売却金額の違いを説明します。
金貨
金貨は、金の純度や発行元の信頼性により売却価格が異なります。
特に政府が重量と品位を保証する地金型金貨(例:メイプルリーフ金貨やクルーガーランド金貨)は、市場価格に基づいて安定した高値が付きやすいです。
また、希少性の高い金貨や状態の良いものはコレクターの間でさらに高値がつくことがあります。
例えば、状態のいいアンティーク金貨は、新しい金貨よりも高額で取引されることがあります。
インゴット
インゴット(金地金、金塊)は、純度が非常に高いため、市場相場に基づいて取引されます。
インゴットの売却価格は、金の純度と重量、さらに取引時の市場相場に直接依存します。
ジュエリー
ジュエリーの売却額は、デザイン、ブランド、状態によって大きく異なります。
ブランドジュエリー(例:カルティエ、ティファニー)は、金の重量と純度に基づく価格よりも高値がつくことがあります。一方で、傷や破損がある場合、売却額が下がります。
また、ブランドジュエリーの付属品(箱、保証書、証明書など)が揃っている場合、売却価格にプラス査定が期待できます。
ブランドではない一般的なジュエリーや、そういったデザインのものは、主に金の重量と純度、宝石など総合的に見て価格が決まります。
金の売却の手順
① 買取業者の選定および査定を依頼
金を売却するときは、最初に行うべきステップは信頼できる買取業者を選定することです。
SNSなどの評判や口コミ、店舗の所在地や営業年数などを確認し、安心して取引できる業者を選びましょう。
査定は無料が一般的なので、複数の業者に依頼して比較しましょう。
自宅訪問査定や宅配査定に対応している業者もあります。
② 査定結果および提示金額の確認
査定が完了すると、買取業者から金の査定結果と提示金額が伝えられます。
提示された金額が現在の相場や他の業者と比較して適切か確認してください。
特に、金の重量や純度がどのように評価されているかを把握し、納得のいく金額かどうかを確認しましょう。
③ 売却を検討
査定結果と提示された金額を確認した後、金の売却を検討します。
自分の期待している価格が市場価格と合っているか、納得できるかをしっかりと判断しましょう。
時間がある場合は、他の業者にも査定を依頼すると良いでしょう。
④ 売却する場合は必要書類を提出
売却を決定したら、次に必要な書類を提出します。
通常、本人確認書類や売買契約書等へ署名が必要です。
業者によっては、別途書類が求められることがありますので、事前に確認しておくとスムーズです。
書類を提出すると、売買契約が成立します。
⑤ 売買が成立し、代金を受け取る
書類提出後、売買が正式に成立し、代金を受け取ります。
お店によりますが、現金、銀行振込みでの対応が可能です。高額の場合は銀行振込みだけの対応となる場合もあります。希望する受け取り方法を事前に確認しましょう。
代金を受け取ったら、取引内容や金額が正しいかを確認することが大切です。
問題がなければ、売却が完了します。
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